28 Dec 2021
経済産業省のシステム管理基準の中にも、当然ながら
システム管理基準の
- 運用管理者は、ログを取得し、定期的に分析すること。
- 運用管理者は、情報セキュリティ方針に基づいて、適切なツールを利用するなどして、全てのログを一元管理し、即時に分析して、可及的速やかにセキュリティインシデントの予兆や痕跡を取得し、対策を講じること。
ログ管理 にかかわる情報セキュリティ管理策については、情報セキュリティ管理基準参照表を利用して、情報セキュリティ管理基準の該当箇所を参照すること。
[出典: システム管理基準(経済産業省)]
まず、運用管理者は、情報システムで発生した問題を識別するために、ログを取得し、分析することが必要であるため、運用の作業ログ、利用部門の活動ログを記録し、保管することとしています。加えて、情報セキュリティインシデントや、障害の内容がわかるログ、原因となるログも同様に記録し、これらの取得したログは、不正なアクセスから守り、改ざんされないように保管することがポイントです。
その保管されたログは、定期的に分析して、分析結果に応じて必要な対策を講じること、そして、一定期間保管したログは、適切に廃棄するところなどが運用管理者に求められます。他には、特権的アクセスのログ、つまりは管理者用のIDを使用したアクセスログは、特別に厳格な管理をすることを求めています。こうした目的の特権ID管理のツールが存在するのも、こうした理由からでしょう。また、ログに書き出す時刻を合わせるために、組織の関連するすべての情報システムのクロックを、タイムサーバーなどで時刻を同期させることが必要です。
次に、