AIチャットによる働き方のパラダイムシフト


ChatGPTの新バージョンChatGPT4の登場で、AIチャットによって今までの働き方の常識や価値観について、大きな変革が訪れようとしています。

知識や経験が優位に立てる現在の職業は、今後それだけでは高額な給料は望めなくなり、それどころか給料に見合う生産性を上げることができない人は、当然ながら減額かリストラの対象となってしまうことでしょう。
自分はAIなんか興味もないし、AIの世話にはなりたくないと粋がっている人でも、たとえばChatGPTのようなAIを活用できなければ、生産性という点において圧倒的に劣ってしまう危険があります。
たとえば、ChatGPTに「短文の英語のストーリーと、その内容に対する英語の質問を3つの選択形式で回答する問題を5問作成してください。これは、中学3年生レベルでお願いします。」と尋ねたところ、あっと間に5個の問題をそのまま出題に使えそうな形で作成してくれました。「この問題の回答も教えてください」と頼めば、当然のように各問題に対する解答が返ってきました。本当に普通に誰かを相手に尋ねているような文章で、簡単に英語の問題が作成できてしまいます。どんなに英語力のある先生でも、短文のストリーを作るのには時間がかかるはずなので、とても敵いません。

AIチャットの膨大な知識量とスピードには、どんな頭の良い人でも勝てるわけがないです。ChatGPT4からは、推論もできるようになりました。また、手書きのホームページの構成案のイメージ図を送るだけで、HTMLのコードも作成してくれます。同僚や先輩に尋ねるようにフレンドリーな会話で、ビジネスの企画案の作成や、プログラム作成やバグなどの問題解決もAIと相談しながらアプリ開発ができてしまいます。
ストーリー作成も簡単に応じてくれるので、文章からイメージ図を作成するAIも一緒に使えば、小説の挿絵や絵本とかも簡単に作成して出版できてしまいます。よって応用すれば、副業の可能性さえ広がります。
こうなると、塾の講師やプログラマーのみならず、コンサルタントやアドバイザーなど、あらゆる知的労働者は、AIを活用しなければ同業他社の生産性の高さに追いつけなくなることが予想されます。つまり、AIを活用する働き方ができなければ、どんなにハイレベルな資格を持っていようがあまり価値のない人になり下がってしまうかもしれません。

加えて、単にChatGPTに質問した内容をコピペするような働き方では、誰にでもできてしまうので専門職としての役割に欠け、失業に追い込まれる可能性さえあります。ChatGPTは、情報収集力、読解力、文章力、分析力、推測力、戦略策定力、問題解決力、応用力、デザイン力、翻訳力など、どれをとってもひとりの人間より優れています。単純労働がロボットに置き換わる世界が予想されていた時代には、クリエイティブな仕事は残ると言われておりましたが、すでに創造力もAIに圧倒的な力の差を見せつけられております。よって、知的労働者も今までの常識や価値観を捨て、思いのほか早く働き方の変革が求められる時代になりました。知識が財産や武器になっていた時代は終わりを告げようとしています。

昔ナイトライダーというドラマのドリームカー・ナイト2000という車には、K.I.T.T(キット)という人工知能が搭載され、主人公の相談相手になっていました。あの夢のようなお話は現在、私たちはほぼ間近でAIチャットによって感じることができます。


AIによって知的労働者も、働き方の変革を求められている


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