モダナイゼーション(modernization)は、近代化を意味する言葉ですが、ネットで検索するかぎり、「モダナイゼーション」という単語は、多くのWebページにて既存のITシステムを新しく再構築することの意図で使用されており、日本ではIT用語として定着してきているように感じられます。
海外を含め「modernization」という単語を英文字で検索すると、やはり農耕社会から産業社会への転換など近代化という言葉の意味が解説されているだけで、単独の言葉でITシステムの再構築の意味へは結びつかないようです。そのためか、国内のWebページでも「
いずれにしても、IT分野においては、modernizationを使った言葉の多くはレガシーとなった従来の時代遅れのシステムを刷新する場合に使用されているようですが、migration(マイグレーション)という言葉が、老朽化したシステムからそのままのプロセスで別の環境の新しいシステムに乗せ換えるイメージだったものが、不要部分を見直し、セキュリティを強化するなど、運用効率や生産性の向上なども考慮して改善するイメージがmodernizationにはあるため、レガシーシステムの再構築にはmodernizationという言葉の方が前向きなイメージを与えるようです。
要件を細分化してしまうと、IT Infrastructure Modernizationのような言葉も出てきますので、総称して使用するのであればやはり、国内では「
そうなると、
もちろん、
マイグレーションの手法には、リライトやリホスト、
要するに、現行のシステム環境をバージョンアップするだけに留まらす、業務プロセス改革を行うように、既存システムの否定から入り、最新のIT技術を駆使して全く新しい発想で業務フローから見直し、作り直すことによるリプレースが理想です。それができれば、
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