2019.10.24
サーバレスでのアプリ開発
アジャイル開発でマイクロサービス
が注目されてくると、それを実行できるプラットフォームを提供できるサービスへの需要が高まります。
クラウド
サービスを使って開発をする場合、ユーザが望むことは、マシンパワーを意識せず利用できることも重要ですが、主にインフラ投資や運用スタッフの負担を無くしたいということです。ユーザは煩わしいマシン運用は任せて、開発に集中したいという希望があり、そのために
アプリケーションソフトが稼動するためのハードウェアやOSなどのプラットフォーム一式を、
クラウドサービスとして提供するPaaS(Platform as a
Service)が、最適だといわれAWS(Amazon Web Services)や、Microsoft Azureなどが多くの企業や組織団体で利用されています。
近年では、さらに
マイクロサービス
によって構築されるシステム向けに最適化された機能(Functions)毎に実行環境がサービスとして提供されるFaaS(Function as a
Service)というアーキテクチャも登場しています。
必要最小限の機能のみを提供するコンポーネントを多数組み合わせて相互通信させる
マイクロサービス
では、コンポーネントの分割をさらに細かく行うことで、保守コストやプログラムの複雑性を軽減し、開発効率を向上させるのですが、機能を分割していくと利用頻度の少ない機能が発生してしまい、使用するマシンやプログラムも増えてしまいます。これを、効率よく実装し管理できるようにしたのが、FaaS
というサーバーレスで
アプリケーション開発を行えるサービスです。
FaaSでは、WebAPIを経由して、細かな機能をサービスとして提供しており、イベントドリブン方式でサービスのコードを作成し、それを連携させるだけでコンテナ上で実行でき、終了したら破棄されます。
AWSのLambda、Google のCloud Functions、Microsoft のAzure
Functionsなどが有名ですが、その多くは、各機能のリクエスト件数に対する課金で、毎月最初の100 万件などのリクエスト無料枠が設けられています。これにより、導入の
初期投資が削減され、使用頻度の少ない機能があっても、コストを気にせず、短期間での開発が可能です。
開発者の多くは、できることなら、コストは気にせずテストや実装ができ、環境に依存したコーディングを気にしないで開発できるサーバレスな環境を望んでいます。つまり、サーバレスとは、サーバの運用や管理が不要ということです。
FaaS を利用すれば、
オンプレミス
にようにサーバの維持管理に悩ませられることないサーバレスの環境で、Web
アプリケーション
などの開発において、一番効率的で低コストな
マイクロサービスの開発を実現できます。
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