2020年1月30日(木)「AIで実現する新しい業務自動化の形」と題して、株式会社アジラ共催のAIを活用したRPAセミナーDay2 ”AI-OCR『Jijilla(ジジラ)』とRPA連携紹介”を開催いたしました。
プログラム内容 |
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① AI-OCR『Jijilla』を活用したシステム提案事例のご紹介
株式会社アジラ 営業部 小泉 友佑 様
私ども株式会社アジラは、2015年に町田にて設立したディープラーニングによる画像認識技術を主として活動しているスタートアップ企業となります。現時点で町田と大手町、そしてベトナムのハノイにある研究開発の3つの拠点で主に活動しております。アジラの画像認識技術は、人体の動作、人間の動作を検知するの動体検知と、本日主にご紹介する文字検出技術です。これらの技術は、昨年の経産省のJスタートアップにも採択されました。
アジラのビジョン・ミッションは、AIテクノロジーによって人々が創造的かつ豊かな生活を送れるようにすることです。
AsillaPoseという姿勢推定装置が、設立された時点から取り組んでいる行動検出技術です。AI-OCRのジジラは、字を読むからジジラと呼ばせていただいておりますが、弊社のAI-OCRサービスです。
ジジラ開発のきっかけは、企業様からの「文字認識はできないんですか?」というお問合せを非常に多くいただきました。中でも特に具体的なものとしてあったのが、ある食品分野の会社様が、特に表も枠もない白紙に書いた注文をFAXで送られてくるのを今まで手打ちしていたので、これをなんとかOCRしてほしいというご要望をいただきました。これが、ジジラの開発の原点になります。
残念ながら、現在のジジラは、枠などがついた定型帳票向きになっており、まだ白紙に書かれたものには完全に対応できているわけではありませんが、研究開発の発展途上にあります。
RPAとAI-OCRと組み合わせた市場について、RPAカオスマップには、AI-OCRは連携技術に含まれます。AI-OCRというものを1つのジャンルと考えて開発はしてきているのですけれども、一方で、一般的には、AI-OCRは、RPAまたはRPAツールの一部分、あるいは包括した一つの市場の中に包まれるものであると、とらえられているケースが非常に多いようです。
2020年、RPA市場が260億円であると目されているに対し、AI-OCRについては僅か58億円であると考えられています。その要因は、RPAのニーズがある会社が必ずしもOCRのニーズを持っているとは限らないという技術面と、そして価格面の2つがあります。 これはAI-OCRの技術が成熟し拡大していくことによって、今まで吸収できなかった紙帳票など潜在的ニーズも引き出すことに成功し、価格的にも急激な低価格化が進むと考えています。
通販会社のRPA連携事例では、お客様から届いたハガキのお客様情報をOCRで読み取って、RPAのロボットによって、事前に登録されているお客様情報と突合して、照合に成功して情報が確認できた お客様には、次回のお買い物から、ロボットによってたとえば500円の割引の処理を行います。一方、エラーが発生した場合には、アラートを鳴らすことによって、ECサイトの運営者様にご確認をいただきます。
2つ目の事例は、主に免許証、自動車の販売事業に関わる会社様との連携です。免許証の画像をアップロードすると、運転免許証の内容をテキスト化するOCRのAPIが働き、この情報入力用のアプリ画面にテキスト化された内容が反映され、ユーザ様が登録していた作業をオートでできるため、見込みユーザの途中離脱を防ぐことができます。
② AIを活用したRPAソリューションモデルのご案内
株式会社イーセクター シニアコンサルタント 山田 治典
データの入口となるAI-OCRを使ってデジタルテキスト化されたものを、どうやって基幹システムや業務システムに取り入れていくか、他の連携を果たしていくかということと、AIとRPAが連携するとどういったことができるのかという連携事例をご紹介いたします。従来OCRとAI-OCRとの違いは何かということで、システムとしての限界や連携のためのAPIがあるかとかを確認しました。完成された従来型のサービスはある限定された用途と得意分野、例えば手書きには強いけど帳票には弱いとか、帳票に強くテンプレート設定さえやれば精度が上がるとか、そういうところに特化されておりまして、汎用的にあるシステムと連携するのは少し難しいと思っておりました。ところが、アジラさんのシステムは、自社開発されておりますので、システム連携するときのAPIについても柔軟に対応していただけるので協業できると判断いたしまた。且つ、クラウドなので初期費用もいらず他社に比べ抜群に安いです。オンプレでも提供できます。
AI-OCR活用シーンで、提案している図面読み取りシステムについて、図面には文字もありますが、図もありますから、RPAが、図形と意味のあるテキスト部分を切り抜いて、テキストだけをOCRにかけるとかで活躍します。そして、もっと複雑なCADシステムとの連携をAI-OCRxRPAでいろいな提案をさせていただいております。
スマートデバイスのように、カメラもついていて、音声スピーカーもついていて、通信ができるそういったモジュールを使えば、重たいパソコンや巨大なカメラを持っていく必要がなくなります。アイスクリームのようなものを扱う物流業者様などは、マイナス7度以下の世界では箱の横のラベルを読み取りながら仕分けする作業に悠長なことを言ってられないので、画像をAIが瞬時に判断してスマートグラスにピックアップが必要なものがどれかを映し出すなど、そういつ効率化が求められるようなところへ提案をしています。
もう一度基本にたちかえって、OCRはすごい認識率97%とかいうものを入れればそれでいいのかというと、実はちょっと危ないところがあります。97%の認識率のOCRは、100件あれば3つ間違いがあると思われますが、そうではありません。ひとつひとつに3%の誤差を含んでいるということなのでどれが間違っているのかわらないわけです。その確認のための突合作業は人間がやらなければならない。対象となる帳票は膨大なので、その突合作業をどうやって効率化するかするかがOCRの宿命です。
ダブルOCRということで、たとえば手書きに強いOCRエンジンと、帳票に強いOCRエンジンのように全く特性が違うOCRへ両方同時に読み込ませ、その結果をRPAに突合させ、結果が違うところを人にチェックさせることができます。ジジラは、AI-OCRなので、たとえば間違った箇所など違うメーカーのOCRの両方の結果を学習し、それぞれのOCRの強みがパターン化されて、自己学習によって様々な業務に対応可能になります。
手書き葉書アンケートの全過程自動化ソリューションなどでも、ロボットが橋渡ししているところが結構あり、こういったところでRPAが使えます。
(*動画内には、旧社名の「イーセクター」が表示されておりますが、現在は「株式会社シーイーシーカスタマサービス」です)
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