システム開発時における動作検証で使用されるテストデータの品質は、システム自身の品質に直結します。テストデータは本番と同様のデータ量/質/データベース構成のものを準備する必要があります。しかしながら、人手での作成は多くの工数が必要となるため、本番データを利用して検証を行っているケースも少なくありません。
当然ながら本番データには重要情報が含まれているため、 開発の外部委託・オフショア開発等、データの利用が自社内にとどまらない中、この本番データのテストへの利用が開発会社を通じた個人情報漏洩事故の発生等の一因ともなっています。
「テストエース」は、データベースから抽出した実データに含まれる個人情報を秘匿化し、高品質なテストデータを手間をかけず迅速に生成するためのソリューションです。
任意の文字列に変換するだけでなく、あらかじめ登録された氏名・住所・ 電話番号などの豊富な擬似データと、さまざまなデータ加工ルールの活用により、個人情報を秘匿化することはもちろん、 テーブル間の整合性も意識した高品質なテストデータの生成が簡単に作成できます。
機能概要・特徴
個人情報解析機能
本番データベース内のテーブル情報の解析を行い、自動的に個人情報項目を特定・判断し、最適な変換方式をユーザーに提案します。
変換機能
【擬似データ変換】 | 本番データに類似した擬似データにランダムに変換します。 |
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【マスキング変換】 | 指定した文字列にデータを置き換えます。(半角/全角の指定可能) |
【ランダム変換】 | 数値をランダムに変換します。 |
【データ加工】 | 指定したルールに沿って、データを変換します。 |
【リレーション維持機能】 | データ変換後もテーブル間の関連性や一意性制約の維持ができ、番環境に酷似したテスト環境を実現します。 |
その他の機能
【ファイル出力機能】 | 変換後のデータを検証環境データベースへロードするだけでなく、ファイルとして出力することも可能です。ファイル形式はCSV、TSV等に対応しています。 |
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【CUI実行機能】 | ユーザーインタフェースは、使い勝手の良いGUIのほか、コマンド、シェルスクリプトによるアプリケーション実行ができるCUIも搭載し、バッチ処理での変換作業も可能です。 |
【レポート機能】 | 実行した変換処理に関する詳細な報告帳票(対象テーブル情報、変換方式、データ抽出条件および出力データ件数)の出力を行うことができ、作業の証跡として活用いただけます。 |
【テストデータ生成機能】 | データベースの構成情報を読み取り、ゼロからデータを生成することができます。 |
機能概要図
構成・動作環境
下記の開発メーカーURLをご参照ください。https://products.system-exe.co.jp/product/db/testace/constitution/