2020.01.21
RaaS(Robot as a Service)の未来
ロボットも所有する時代から、利用する時代になりRaaS(Robot as a Service)が注目を浴びています。
産業用ロボットは、以前は自動車工場のように大がかりな設備投資が必要なので、規模の大きな会社でしか導入できないイメージがありましたが、ロボットが小型化され、
AIなども組み合わせて様々な業種の多彩な分野で導入可能な範囲が広がってきました。
そんな中で、
クラウドを利用することにより、ロボットを遠隔地から操作したり、ロボットの稼働状況を管理することなどができるようになり、利便性もアップしました。加えて、サブスクリプションや、使用量に応じた料金が選べるなどユーザにとって、比較的手軽にロボットが導入できるRaaSは今後ますます検討し易くなりました。
ロボットをサービスとして提供できるRaaSは、産業用ロボットだけでなく、もちろん
RPAのソフトウェアロボットにも適用されています。むしろ、SaaS同様ソフトウェアなので、ソフトウェアロボットの場合、導入の手間や、運用管理の負荷を回避できるメリットもあります。
ロボットは日進月歩で進化しています。それゆえ、バージョンアップがしやすいRaaSはお勧めです。さらに契約タイプによりますがサブスクリプションのタイプなら、もっといいロボットが出てきた場合、乗り換えが楽です。
RaaSの場合、
RPAのロボットを導入しやすくするためロボット開発の手順も公開され、簡潔にできるように工夫されている場合が多いです。そのため、今後は他のロボットへの乗り換え用に移行プログラムも用意されるかもしれません。
そして、
AIの
クラウドサービスとの連携が活発になっていくでしょう。また、クラウドのネットワークを利用して、センサーなどを搭載した
IoTとの連携も期待されているので、産業用ロボットと
RPAのソフトウェアロボットの境界がなくなりそうです。
ロボットが、いろんな
クラウドサービスと連携するようになると、会社でマシン室を管理・運用する従来の考え方も変化していき、オフィス自身がスマート家電に囲まれた近代住宅のように、自動化された
クラウドサービスとして提供されるようになるのでしょう。その時は、OaaS(Office as a service)とでも呼ぶのでしょうか?
自動化分野でますます発展し充実していく
クラウドなので、今後は、
クラウドサービスの在り方に注目しておくと、ロボット社会の到来が楽しみになります。
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