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2020.09.16

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マルチフォーマットデータの特定レコードの情報のみを秘匿(マスク)したい

業務担当者がマルチフォーマットのデータから業務報告書を作成するプロセスを開発チームに依頼したい。データに重要情報が含まれるため一部をマスクして表示したいのだが、データ管理者やアプリケーション開発者に聞いても簡単にはできないという。

マルチフォーマットデータを効率よく加工操作するには、加工専用のユーティリティを使えばよい。専用ユーティリティによって、簡単に特定レコードのマスクや変換を行うことができます。

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専用ユーティリティによって、簡単に特定レコードのマスクや変換を行うことができます。
ESTCOMPR(比較ユーティリティ)、MASKAMBLE(スクランブル・マスキングユーティリティ)、Syncsort MFX/DMX(高速データ加工ツール)、DataSpider/DataMagic(データ連携ツール)などがその一例で、これらには特定の条件のデータを抽出し、抽出したデータの特定部分を変換出力させる機能がそなわっています。

マルチフォーマットデータは、一つのデータに複数のフォーマットが混在したデータ形式を持ちます。
主に金融機関などで利用され、複数のレコードで1つの情報を格納して帳票作成などの用途で利用されています。
マルチレイアウトとも呼ばれるこのようなデータは、レコード毎に記録されている情報が異なるため、単純にレコードのマスキング(伏字)などの加工することができません。
データ管理者およびアプリケーション開発者は、加工の要件毎にユニークなアプリケーションを作成するか、複数のユーティリティを駆使して加工要件に対応する必要があります。

今回は「一部の特定レコードの情報のみ秘匿」(マスク、伏字化)を求めているので、MASKAMBLEの機能が有効となります。
MASKAMBLEには特定データのみ変換し、他のデータは無変換で出力する機能があるため、マルチフォーマットデータの一部データのみマスクして出力させることができます。
この機能を使えば、アプリケーション開発者が要件毎にいちいちアプリケーションの開発を行う必要なく、ユーザ要件を充足させることができます。

・マルチフォーマットデータを効率よく加工できる
・特定レコードのみ選択処理(秘匿化)か可能
・アプリケーション開発コストを削減できる


MASKAMBLE(マスカンブル)


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[区 分] メインフレーム
[環 境] z/OS, MSP/EX
[タ グ] マスキング
[関 連]
  • テストデータとして本番データを使用する際の情報漏えい防止策(メインフレーム)
  • メインフレーム上のデータをオープン系システムに移すことなく、簡便にレポートを作成する
  • 富士通メインフレームのハードウエアを最適化したい

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