2019.10.09
クリエイティブな仕事とAI
AIが発達し多くの業務に進出すると、人間の仕事として最後に残るのはクリエイティブな分野だとよくいわれます。
クリエイティブは、つまり創造的や独創的であることなので、真似をせず独自に新しい物事を作りだす意味になりますが、人が独創的に物を作りだすためには知識が必要です。つまり過去の経験や、習得した知識を元に作りだされているので、「無から有は生まれない」ため、創造された新しい物であっても、細分化すれば結局何かを真似て応用しているのです。
となると、知識の応用であれば、むしろ
AIの方が得意です。
実際に、Webやグラフィックなどのデザイン分野では、ロゴや画像を自動生成したり、マーケティング効果の高いバナーやWebページを手書きのラフスケッチから生成できたりもします。
さらに
AIを使って自動で記事を書いたり、動画も生成可能ですし、作曲もして音声合成でそれを歌うことさえできます。
ここで
AIが有利なのは、過去にヒットした曲調などをより多く学習すれば、大勢の人に好まれる曲を作り、ヒットの確率を上げることができるかもしれないということです。
既に実現しているように、
AIに任せれば、本来人間しかできないだろうと思われていたクリエイティブな仕事が、いろんな分野においても可能になってきています。確かに、このことはとても脅威に感じます。
しかしながら、よく考えれば、やはり「無から有は生まれない」ため
AIといえども学習しないことには制作できません。
現存するクリエイティブな仕事をこなす
AIは、人間がどのような物をAI に作らせたいのか、その指示をします。その中には、参考にしてほしい画像や音楽、イメージなどを、素材やパラメータなどで与えます。
こう考えれば、ある意味、
AIは自動化、効率化のためのツールであり、あくまでも主体は人間です。つまり、
AIを恐れている人は、単に自動車を運転しない人の考えと同じレベルの話かもしれないのです。車も、乗りこなせば本当に便利です。
車の運転と同様、
AIを利用するかどうかは人それぞれの考えですが、
AIを使いこなすことができれば、クリエイティブな仕事も圧倒的に効率よく短時間で処理して、生産性をアップすることが可能性になります。
逆をいえば、クリエイティブな仕事をしている人も、
AIを活用して仕事に取り込まなければ、他の人のスピードや生産性の高さについていけず、それが原因で仕事がなくなる可能性が十分あります。
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